基本的には、ハードコンタクトレンズは、酸素をたくさん通す特性を持ったプラスチック、ソフトコンタクトレンズは、水分を含んでやわらかくなる特性のプラスチックです。また、コンタクトレンズ素材になるプラスチックは、複数の異なった特性をもつ成分を組み合わせて作られています。酸素を通す特性、水を含む特性を持った成分のほかに、丈夫にするための成分、汚れを付きにくくするための成分、しなやかさを持たせるための成分などを組み合わせて、さまざまな特徴を持ったコンタクトレンズ素材が作られています。
素材は様々ですが、ハードコンタクトレンズはシリコンやアクリル系の素材がよく使われます。ソフトコンタクトレンズは、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)が多く使われています。最近では酸素透過性が高いシリコーンハイドロゲル素材も人気です。
次のページ【DK値】では、コンタクトレンズの酸素透過性についてご説明します。
コンタクトレンズは眼に直接のせて使用するものです。
コンタクトレンズの取扱い方法を誤ると、角膜潰瘍などの重い眼障害につながることがあります。
また、治療せずにそれを放置すると失明してしまうこともあります。
コンタクトレンズを安全に使用するために、添付文書をよく読み眼科医の指示に従い正しい取扱い方法を守ってください。