肉食動物と草食動物はその名の通り、食べる物の種類で分類することができますが、目の位置でも見分けることができるって知っていましたか?
確かに、シマウマやキリンは目が横についていて、ライオンやクマは目が前についています。これはなぜなのでしょうか。
草食動物は、近づいてくる天敵をいち早く発見し、自分の身を守る必要があるため、できる限り広い範囲を見渡せるように目が横側についています。
一方、肉食動物は狙った獲物までの距離を測り、狩りの精度を少しでも上げられるよう、目が前側についています。左右の目が近くにあることで視野が重なり、物体をより立体的にとらえやすくなるんだそう。
厳しい自然界では、目の位置(視覚)のみならず、嗅覚、聴覚といったさまざまな感覚を常に研ぎ澄ましておかなければ、生き抜いてはいけません。
「捕獲する」肉食動物と「捕獲される」草食動物。
まさに弱肉強食の自然界で、それぞれが生き抜いていくための進化を遂げてきたのですね。