コンタクトの酸素透過係数(DK値)は、そのコンタクトレンズ素材がどれだけの酸素を通すかの値をいいます。
拡散係数(D)とは、コンタクトの素材の中でどれだけ酸素が移動するのかを示したもの、溶解度係数(K)とは、外からコンタクトの素材の中にどれだけの酸素が入り込むのかを示しています。
酸素透過率(DK/L値)とは、上記の酸素透過係数(DK値)を「コンタクトの厚み」で割った数値です。コンタクト装用時にどれだけ眼球に酸素を透すことができるかを示す指数のことをいいます。酸素透過率が高いほど、透せる酸素の量が多くなります。
高機能素材として注目されているシリコーンハイドロゲル素材ですが、時々「シリコンハイドロゲル」と書かれているものを見かけます。
実は「シリコン」と「シリコーン」は別のもので、英字表記すると以下の通り。
シリコン = silicon 発音記号 sílɪk(ə)n
シリコーン = silicone 発音記号 síləkòʊn(米), sílək`əʊn(英)
コンタクトレンズに使われているのはシリコーン(silicone)の方で、これはケイ素を含むポリマー(高分子)を指しています。
一方、シリコン(silicon)とはケイ素(Si)の事で、これは炭素(C)や水素(H)と同じ元素の名前なので「シリコンハイドロゲル」では意味が通じなくなってしまいます。
毎日なにげなく使っているコンタクトレンズですが奥が深いですね。
直接目に触れるコンタクトレンズだからこそ、正しい取扱い方法を守ってコンタクトライフを送ってくださいね!
コンタクトレンズは眼に直接のせて使用するものです。
コンタクトレンズの取扱い方法を誤ると、角膜潰瘍などの重い眼障害につながることがあります。
また、治療せずにそれを放置すると失明してしまうこともあります。
コンタクトレンズを安全に使用するために、添付文書をよく読み眼科医の指示に従い正しい取扱い方法を守ってください。