# コンタクト基礎知識
コンタクトレンズの「度数」とは?視力との違いや確認方法
-
公開日│2023.04.27

コンタクトレンズを使ってみたいけれど、「レンズの度数がよく分からない」「度数と視力は何が違うの?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、コンタクトレンズの「度数」と「視力」の違いや自分が使っているレンズの度数を確認する方法を紹介します。遠くと近くの物の見え方が異なり、度数選びに迷っている方は参考にしてみてください。
コンタクトレンズの「度数」って何?

視力検査の結果から自分の視力を知っている方も多いでしょう。コンタクトレンズの「度数」も見え方に関する数値なので、視力と同じ数値だと思うかもしれません。
しかし、コンタクトレンズの度数は視力の矯正に必要なレンズの強さを数値化したものです。視力から自己判断はできず、眼鏡の度数とも異なります。ここでは、どのようにコンタクトレンズの度数が決まるのか見てみましょう。
コンタクトレンズの度数と視力は別物
コンタクトレンズの度数と視力は違います。視力とは、細かいものをどれだけ識別できるかを数値化したものです。視力を測る際は、アルファベットの「C」に似たランドルト環と呼ばれる記号が使われます。
一方、度数とは「物を見る力」を引き出すために必要なレンズの強さを表す数値で、PWRやP、DやSPHといった単位で表記されるのが一般的です。乱視の場合、乱視の度数を表すシリンダー(CYL/CY)、軸度を表すアクシス(AX/AXS)などの表記も使われます。
眼科の処方で購入するレンズの度数が決まる
目の状態は人によって異なるため、裸眼の視力が同じでもコンタクトレンズの度数が同じとは限りません。コンタクトレンズの度数は、眼科で検査を受け、処方(指示書等)を受けることで分かります。
コンタクトレンズを初めて使うときはもちろん、レンズの種類や度数を変更したいときも必ず眼科を受診しましょう。コンタクトレンズ専門店のアイシティでは、眼科の受診前にアイシティの店舗へ足をお運びいただき、気になる疑問を解決することをおすすめしています。
レンズには度数以外にもさまざまな名称がある
コンタクトレンズの製品表示には、度数以外にもさまざまな記号が書かれています。例えば、ベースカーブ(BC)はレンズ内面のカーブの大きさを示した数値で、ハードコンタクトレンズの多くは0.05mm刻みです。一方、角膜にフィットしやすいソフトコンタクトレンズの場合、カーブの種類はそれほど多くありません。
他にも、レンズ外面のカーブの形状を示すフロントカーブ(FC)やレンズの直径を示すレンズ径(Dia)が表記されています。
自分が使っているコンタクトレンズの度数を確認する方法

コンタクトレンズを使用している方は、手元にあるレンズの度数が気になりますよね。度数を知るには、コンタクトレンズの箱やブリスターケースのパッケージをご確認ください。お使いのレンズの詳細情報が書かれています。
パッケージを見てみよう
コンタクトレンズの度数やベースカーブ(BC)は、外箱やブリスターケースに表記されています。度数はPOWER・PWR・P・D・SPHのいずれかの略語で示される場合がほとんどです。
近視の場合は数値の前にマイナス(-)、遠視の場合はプラス(+)が記載されています。例えば、「D -2.50」と書かれていれば、近視用と分かるでしょう。ベースカーブは「BC 9.0」と表記されます。
乱視用に記載されている情報もある
乱視とは目に入った光の焦点が合わない状態で、物がブレて見えたり、ひとつの物が複数に見えたりするのが特徴です。乱視用のコンタクトレンズは、通常の度数の他に、乱視の度数と軸度も書かれています。乱視の度数はシリンダー(CYL/CY)、軸度はアクシス(AX/AXIS)で表されます。
アイシティでは、乱視用の使い捨てコンタクトレンズも豊富にご用意しています。
1枚のレンズに複数の度数が入った遠近両用コンタクトレンズもある

物を見るときにピントを調節する機能は年齢とともに衰え、40歳を過ぎた頃から老眼の症状が出始めます。しかし、遠くを見るためのコンタクトレンズを使うと、近くの物が見えにくく感じることも。このようなケースに悩んでいる方は、遠近両用コンタクトレンズを検討されてはいかがでしょうか。
遠近両用コンタクトレンズの特徴
遠近両用コンタクトレンズとは、遠くも近くも見えやすく矯正できるレンズです。1枚のレンズに、近くを見るための度数と遠くを見るための度数が入っています。
遠くから近くへと視線を移したとき、レンズの度数が変化する視界の境目が気になりにくいのが特徴です。手元にピントが合いやすくなり、スマホ画面も楽にチェックできます。
基本の使い方は普通のコンタクトレンズと同じ
遠近両用コンタクトレンズの素材やお手入れ方法、1日の装用時間といった基本的な使い方は、普通のコンタクトレンズと変わりません。レンズの種類も同じで、ハードレンズや使い捨てコンタクトレンズがあります。
近年は高性能の製品が次々に開発され、使い捨てレンズの種類も増えていることから、多くの方が遠近両用コンタクトレンズを愛用しています。「スマホの文字が読みにくい」「薄暗い場所だと見えづらい」と悩んでいる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
アイシティのアフターサービスは度数変更にも対応!

コンタクトレンズの度数は見え方に影響する大切な要素で、実際に使ってみると、度数が合わないと感じることも。また、ずっと同じ度数で過ごせるとは限りません。眼科の定期検査を受診して、必要に応じて処方(指示書等)を受けるとよいでしょう。度数に関するご相談がある方は、ぜひアイシティの店舗へお越しください。
もしもに備えた保証をご用意
アイシティでは、使い捨てレンズにもアフターサービスをご用意しています。未開封商品の場合、返品はご購入日から1か月以内、交換はご購入から3か月以内であれば対応可能です。開封済み商品でも、ご購入日から1か月以内なら左右各1パッケージまで返品・交換を承ります。詳しくは、お近くのアイシティ店舗にお尋ねください。
使い捨て以外のハードコンタクトレンズ・ソフトコンタクトレンズの場合、アイシティ独自のアフターサービス「E・SYSTEM(イー・システム)」をご利用いただけます。E・SYSTEMとは、対象のコンタクトレンズをご購入いただくと、購入後1年間は何度でも調整や交換ができるシステムです。
コンタクトレンズ選びをサポート
コンタクトレンズは数多くの商品がありますが、使用できるレンズは目の状態や眼科の処方(指示書等)によって異なります。アイシティでは専門知識を持つスタッフがコンタクトレンズ選びをお手伝いしますので、ぜひお近くの店舗へお越しください。
また、アイシティのご利用が初めてのお客様には、便利でおトクな「らくらくWeb登録」をおすすめします。事前に登録を済ませて来店時に「仮会員証番号」をご提示いただくと、店頭での書類記入が不要となるため、お買い物やご相談がスムーズです。店舗によっては割引クーポンが使えるため、詳しくはこちらのページをご覧ください。
まとめ

コンタクトレンズの度数はご自身の視力から予測できるものではありません。また、度数以外にもカーブや乱視の度数・軸度の数値が必要です。目の状態によって選べるレンズは変わるため、購入するときは眼科の処方(指示書等)を受けましょう。
初めてコンタクトレンズを購入するときや見え方が変わったと感じたときは、ぜひアイシティにご相談ください。経験豊富なスタッフが、お客様にぴったりのコンタクトレンズ選びをサポートします。