# コンタクト基礎知識
コンタクトの仕組みを解説!視力補正の方法や購入するときのポイント
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公開日│2023.07.28

「薄くて小さなコンタクトレンズはどうやって視力補正しているの?」とコンタクトレンズの仕組みについて考えたことはありませんか。
この記事では、目とコンタクトレンズの「物を見る仕組み」をはじめ、ハードレンズとソフトレンズの違いやよくある疑問にお答えします。コンタクトデビューしたい方はぜひ参考にしてみてください。
目とコンタクトの「見える仕組み」

近視や遠視、乱視のような屈折異常を補正するコンタクトレンズは高度管理医療機器のため、取扱いに注意が必要です。
コンタクトレンズをもっと知るために、視覚のメカニズムやコンタクトレンズの仕組みを学びましょう。
目のメカニズム
人間の目の構造はカメラとよく似ています。レンズに当たるのは角膜と水晶体で、フィルムが網膜です。
物を見るとき、角膜が取り入れた光は水晶体がピントを調節して、網膜で像を結びます。水晶体がピントを調節する際に欠かせないのが毛様体筋です。毛様体とは水晶体の周りの筋肉で、水晶体の厚みを変化させることで、遠くにも近くにもピントを合わせます。
コンタクトの「見える」仕組み
ピント調節をしなくても、5メートル以上先にある物がしっかりと見える状態を「正視」と呼びます。一方、網膜でピントが合わず、物がはっきり見えない状態を「屈折異常」といい、近視、遠視、乱視、老視(老眼)の4つがあります。
コンタクトレンズは、屈折異常を補正する高度管理医療機器です。レンズ内面の曲がり具合(ベースカーブ)やレンズ直径、レンズの光学部などが目に合ったレンズを装用することで、光の屈折を調節し、物がはっきりと見えます。
ハードレンズとソフトレンズの違いを知ろう

コンタクトレンズの種類は、ハードレンズとソフトレンズの2つに分かれます。自分にぴったりのコンタクトレンズを選ぶために、まずはこの2種類の違いをチェックしましょう。
ハードレンズの特徴と仕組み
ハードレンズは、硬いプラスチック素材でできています。現在の主流は、酸素を通す素材で作られた「酸素透過性ハードコンタクトレンズ」です。網目状の構造で、隙間から酸素が角膜まで届く仕組みです。
ハードレンズは、レンズ直径が角膜より小さく、目の負担が少ないのが特徴です。まばたきをするたびにレンズが上下に動いて涙を入れ替え、酸素を角膜へ届けます。また、光学性に優れているため、よりくっきりと見えて、度数が強い方や乱視の方にもおすすめです。
ただし、素材が硬い分ソフトレンズに比べて異物感があり、慣れるまで時間がかかるかもしれません。体を激しくぶつけたり、目にほこりが入ったりしやすいスポーツには不向きのため、1Dayタイプの使い捨てソフトコンタクトレンズと併用する方もいます。
ソフトレンズの特徴と仕組み
ソフトレンズは、水分を含むとやわらかくなる特性を持つプラスチックでできています。レンズが含んだ水分を利用して、酸素を角膜に届ける仕組みです。
また、ソフトレンズはつけ心地が良いのが特徴です。ハードレンズに比べて異物感が少なく、初めての方でも装用しやすいことや、レンズが角膜より大きくずれにくいのもメリットです。
なお、ソフトレンズには長期利用タイプのほか、1Day・2Week・1Monthといった使い捨てタイプやカラーコンタクトレンズ、サークルレンズもあります。
コンタクトのよくある疑問

「コンタクトレンズを使ってみたいけれど、分からないことが多くて不安」という方もいるのではないでしょうか。
ここでは、コンタクトレンズのよくある疑問をまとめてみました。もっと詳しく知りたいなら、お気軽に最寄りのアイシティ店舗へご相談ください。
コンタクトはなぜ目から落ちないの?
コンタクトレンズは目に直接張りついているわけではありません。瞳の表面を覆う涙の上に浮かんでいて、レンズと涙の間の表面張力により簡単には落ちない仕組みです。
ただし、レンズのカーブが目に合っていなかったり乾燥していたりする場合、強いまばたきで外れることがあります。
コンタクトが目の裏側に入ることはある?
人間の目は、白目とまぶたの裏がつながって袋のような状態になっています。そのため、コンタクトレンズが目の裏側に入ったり取れなくなったりすることはありません。
ただし、ソフトレンズをつけたまま目をこすると、まぶたの奥へずれることがあります。ずれたときは慌てずに、取扱説明書に従ってずれを戻しましょう。自分で見つけられない場合、眼科で確認してもらうことをおすすめします。
カラコンは色がついて見えるの?
カラーコンタクトレンズ(カラコン)やサークルレンズをよく見ると、中心部には色がついていないのが分かります。着色部分が瞳孔に重ならないようにデザインされているため、視界に色がついて見えることはありません。
見え方が気になるという方は、アイシティのスタッフにご相談ください。
コンタクトデビュー前に知っておきたい購入のポイント

コンタクトレンズを初めて購入するなら、まずはお近くのアイシティへお越しください。専門知識を持つスタッフがお客様のご要望を伺い、購入の流れをご説明します。
ここでは、コンタクトデビュー前に知っておきたい購入時のポイントをチェックしましょう。
コンタクト選びには眼科の処方(指示書等)が必要
コンタクトレンズは高度管理医療機器です。度数の有無にかかわらず、購入するときは眼科医の処方(指示書等)が必要です。
目の形や角膜のカーブ、アレルギーの有無は人によって異なります。目に合わないコンタクトレンズは思わぬトラブルの原因になることもあるため、必ず眼科医による検査と処方(指示書等)を受けて購入しましょう。
眼科を受診する際は、健康保険証を忘れずにお持ちください。
アイシティでコンタクトの疑問や不安を解決しよう
アイシティは全国に300店舗以上を展開するコンタクトレンズの専門店です。さまざまなメーカーの商品を豊富に取扱っていますので、きっとぴったりのコンタクトレンズが見つかります。
アイシティのお店では、専門知識を持つスタッフがお客様のライフスタイルやご要望に合ったコンタクトレンズ選びをサポート。コンタクトレンズに関することなら小さな疑問でもお気軽にご相談いただけます。眼科受診の前にアイシティへお越しいただけば、その後の流れもスムーズです。
まずは「店舗検索」から最寄りのアイシティのお店を探しましょう。「最寄り駅から5分以内」「駐車場あり」など、条件を指定して検索できます。
まとめ

コンタクトレンズは視力を補正する高度管理医療機器です。目が見えにくい方がコンタクトレンズを装用すると、光の屈折を調節し、網膜でピントが合って物がくっきり見えます。
コンタクトレンズの購入には、眼科医の処方(指示書等)が必要です。さまざまな種類があるため、自分のライフスタイルや目の状態に合うものを選びましょう。
多数の商品を取りそろえるアイシティでは、知識豊富なスタッフがコンタクト選びをお手伝いします。より快適なコンタクトレンズを選ぶためにも、ぜひお気軽にアイシティのお店へ足をお運びください。