# コンタクト基礎知識
コンタクトが左右同じ度数だと便利?左右逆づけのリスクや対策を紹介
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公開日│2023.09.29

コンタクトレンズの左右が分からなくなって焦った経験はありませんか。「左右の度数が同じだと便利なのに」と思った方もいるかもしれません。しかし、度数が同じでも左右を逆に装用できないコンタクトレンズもあるので要注意です。
この記事では、コンタクトレンズを左右逆につけるリスクや間違えないための対策と確認方法を紹介します。いざというときのためにチェックしておきましょう。
コンタクトを左右逆につけるとどうなるの?

コンタクトレンズをつけていて、「いつもと違うな」と感じたら、左右が逆かもしれません。コンタクトレンズを左右逆につけると、リスクが生じることがあります。まずは、コンタクトレンズを左右逆につけたときに起こりがちなトラブルについて見てみましょう。
ぼやけて見える
コンタクトレンズを左右逆につけると、視界がぼやけて見づらくなることがあります。特に、左右の度数に差がある場合、普段と違って見えるでしょう。
しかし、視界がぼやけるのはコンタクトレンズの左右を間違えたときだけではありません。コンタクトレンズは目に直接のせて使うため、化粧品やほこり、涙液に含まれるタンパク質や脂質といった汚れが付着しやすく、こうした汚れが原因で視界がぼやけたりくもったりするケースもあります。
目や見え方に違和感が生じる
コンタクトレンズの左右を間違えると、目や見え方に違和感が生じることがあります。度数にそれほど差がなくても、左右のベースカーブ(BC)が異なる場合、いつもと違うと感じるかもしれません。装用感や見え方に違和感があるときは、コンタクトレンズが左右正しく装用できているかを確認しましょう。
なお、ベースカーブ(BC)とは、コンタクトレンズ内面のカーブの曲がり具合(曲率半径)です。ソフトレンズは薄く柔らかいため、角膜にフィットしやすく、ベースカーブの種類は多くありません。一方、ハードレンズは角膜のカーブに合うように、0.05mm刻みなど細かく分かれています。
目の疲労や体の不調につながる
コンタクトレンズを左右逆のまま使い続けると、目の疲れや体の不調につながる恐れがあります。特に、左右の度数に差がある方は注意が必要です。
コンタクトレンズの度数が合わないと、目が無理にピントを合わせようとするため、余計な負担がかかります。負担を減らすためにも、目の状態に合ったコンタクトレンズを左右正しく装用することが大切です。
左右が同じ度数なら逆に装用しても良い?
同じ度数のコンタクトレンズでも、左右逆に装用できるとは限りません。コンタクトレンズは度数だけでなく目のカーブや乱視の状態で異なり、左右が違えば、目に合わないためNGです。
コンタクトレンズのパッケージや箱には、度数以外にもさまざまな情報が記載されています。例えば、コンタクトレンズの内面のカーブを示すベースカーブ(BC)、乱視の度数を表すシリンダー(CYL/CY)、乱視の軸度を表すアクシス(AX/AXS)といった数値です。
コンタクトレンズはさまざまなデータに基づいて処方されるため、「度数が同じだから左右逆につけても問題ない」といった自己判断は避けましょう。
コンタクトの左右を確認するための3つのポイント

コンタクトレンズは、左右を正しく装用することが大切です。しかし、知らず知らずのうちに左右逆につけてしまうことがあるかもしれません。ここでは、コンタクトレンズの左右を確認する方法や困ったときの対処法を3つ紹介します。
ポイント1.左右の度数が違うなら、片目ずつ見え方の確認を
左右の度数に差がある方は、片目ずつ見え方をチェックすることで、左右が逆かどうか確認できます。
両目にコンタクトレンズが入った状態で、片方ずつ目を隠しながら左右交互に遠くを見てみましょう。視界がぼやけて遠くが見えづらい場合、左右を間違えているかもしれません。
ポイント2.コンタクトによっては左右に判別マークがある
コンタクトレンズの中には、左右が確認できる判別マークがついた商品があります。レンズを光にかざして確認しましょう。
マークの有無や確認の仕方が分からないときは、眼科またはコンタクトレンズを購入した販売店に問い合わせるのがおすすめです。
ポイント3.分からないときは眼科か購入店舗に相談
コンタクトレンズに判別マークがついておらず、左右の度数がほぼ同じ場合、見分けるのが難しいかもしれません。左右の確認ができないときは、処方(指示書等)を受けた眼科かコンタクトレンズを購入した販売店に相談しましょう。
眼科ではさまざまな検査をして処方(指示書等)に必要なデータを残し、コンタクトレンズのフィッティング確認もしています。また、販売店は処方(指示書等)に基づいてコンタクトレンズを販売するため、いずれも左右の確認が可能です。
コンタクトの左右を間違えないための対策

コンタクトレンズを左右逆につけると、目に負担がかかる恐れがあります。できるだけ左右を間違えないように、普段から対策すると良いでしょう。ちょっとした工夫で左右逆づけが防げます。ここでは、簡単な左右逆づけ防止対策を2つ紹介します。
保管方法や装用の順番を工夫する
コンタクトレンズの度数やベースカーブ(BC)が左右違う場合、パッケージに記載されているデータを覚えておくのがおすすめです。
度数はパワー(PWR/POWER)、またはP・D・SPHといった略語で表記されます。他にも、レンズ内側のカーブを示すベースカーブ(BC)、レンズの直径であるダイアメーター(DIA)、乱視の度数であるシリンダー(CYL/CY)、軸度を示すアクシス(AX/AXS)もチェックしましょう。
パッケージやレンズケースにシールを貼って印をつける方法や「レンズをつけるのも外すのも右から」といったルールを決める方法もおすすめです。
正しくお手入れして汚れ以外のぼやけに気づきやすくする
コンタクトレンズは目に直接のせて使うため、化粧品や涙に含まれる成分が付着することがあります。ぼやけの原因となる汚れ対策をすれば、ちょっとした違和感や見え方の違いに気づけるかもしれません。
コンタクトレンズはいつも正しくお手入れして、きれいな状態を保ちましょう。手指の汚れがコンタクトレンズに付着しないように、つけ外しの前は石けんで手を洗うことも大切です。
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目の状態はさまざまな理由で変化します。コンタクトレンズの左右を間違えていないのに見えにくい場合、買い替えが必要かもしれません。そんなときもアイシティのアフターサービスがあれば安心です。
まとめ

コンタクトレンズを左右逆に装用すると、目や見え方に違和感が生じるだけでなく、思わぬ不調につながることがあります。コンタクトレンズの保管方法や装用の手順を見直して、左右の入れ間違いを防ぎましょう。
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