# コンタクト使い方
コンタクトをしたまま仮眠するリスクとは?役立つ注意点と対処法をご紹介
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公開日│2023.09.29

勉強の合間や仕事の休憩中に、コンタクトレンズをつけたまま仮眠したいと思ったことがある方もいるのではないでしょうか。コンタクトレンズを外すのが面倒で、「少しだけなら大丈夫」と眠ってしまった方もいるかもしれません。
しかし、目の健康を守るためには、コンタクトレンズを正しく使用することが大切です。仮眠でもコンタクトレンズを装用したまま眠るのは避けましょう。
この記事では、コンタクトレンズ装用中の仮眠のリスクや、うっかり仮眠をしてしまったときの対処法と対策を紹介します。
コンタクトをしたままの仮眠がNGなのはなぜ?

コンタクトレンズ装用中の仮眠は、基本的にNGです。「ほんの少しの仮眠もいけないのはなぜ?」と疑問を持つ方もいるでしょう。まずは、コンタクトレンズをしたまま仮眠をしてはいけない3つの理由を解説します。
仮眠や長時間使用を想定したものではないから
多くの方が利用しているコンタクトレンズは、眠るときには外す必要がある「終日装用コンタクトレンズ」です。
終日装用コンタクトレンズは、長時間の使用やつけたまま眠ることを前提とした製品ではありません。短時間の仮眠も想定外です。
目に直接触れるコンタクトレンズは、適切な管理が必要な高度管理医療機器に指定されています。目の健康を守りながら安全に使うには、眼科医の指示のもと、装用時間や使用方法を守ることが重要です。
目の酸素不足や乾燥につながるから
ハードレンズでもソフトレンズでも、コンタクトレンズをつけたまま仮眠を取れば目の酸素不足や乾燥を招きます。
ハードレンズはまばたきをするたびに上下に動くのが特徴ですが、この動きが涙の入れ替えを促し、酸素を角膜に供給する仕組みです。一方、 ソフトレンズは水分を含んで柔らかくなり、水分を利用して酸素を角膜に送ります。
短い仮眠でも、目を閉じている時間はコンタクトレンズの特性が働きません。その結果、角膜に必要な酸素が不足し、目の乾燥が起こりやすくなります。
目のトラブルを招く恐れがあるから
コンタクトレンズは、目に直接のせて使用する高度管理医療機器です。正しい装用時間や装用方法を守らないと、角膜潰瘍などの眼障害につながりかねません。
「ちょっと仮眠するだけなら」と軽く考えずに、眠るときは必ずレンズを外すように心がけましょう。何らかの異常を感じたら、迷わず眼科に相談することが大切です。
うっかりコンタクトをつけたまま仮眠したときの注意点

どれだけ注意していても、疲れが原因でうっかり眠ってしまうことがあるかもしれません。ここでは、コンタクトレンズを装用したまま、つい仮眠してしまったときの対処法と注意点を紹介します。
目に違和感があったらすぐに眼科を受診する
コンタクトレンズをつけたまま眠ると、目のゴロゴロ感といった違和感が生じる場合があります。少しでもいつもと違うと感じたら、直ちに眼科を受診しましょう。
レンズに傷がついていたり、目に問題が生じていたりする恐れがあるため、早めの受診が肝心です。
コンタクトをしたまま目をこすらない
起き抜けに無意識で目をこすることがありますよね。何気ない日常のしぐさですが、コンタクトレンズ装用中の場合、目に傷がつく恐れがあります。
レンズの破損や紛失のリスクも高まるため、目をこすらないように注意が必要です。特に、柔らかい材質のソフトレンズは、目をこするとレンズが丸まって位置がずれることがあります。
コンタクトの仮眠対策と知っておきたいポイント

コンタクトレンズを装用したままの睡眠は、仮眠でも基本的にNGです。ただし、つけた状態で眠れるコンタクトレンズもあります。
使用できるコンタクトレンズは眼科の処方(指示書等)で決まるため、目の状態によって使えない方もいますが、必要性を感じる方は眼科医に相談しましょう。
ここでは、「装用したまま眠れるコンタクトレンズ」と「睡眠時は外すコンタクトレンズ」について解説します。
連続装用コンタクトは眼科医の指示期間内なら眠ってもOK
「連続装用コンタクトレンズ」は、つけたまま眠れるコンタクトレンズです。連続装用できる期間はレンズによって異なります。コンタクトレンズをつけたままの睡眠が可能ですが、少なからず目に負担がかかるため、取扱いには注意が必要です。
便利な連続装用コンタクトレンズですが、眼科医の診察・検査により処方(指示書等)が受けられなければ使えません。装用期間や使い方にも個人差があるため、必ず眼科を受診して相談しましょう。
終日装用コンタクトは寝るときに装用できない
多くの方が使っている「終日装用コンタクトレンズ」は、寝る前に外すコンタクトレンズです。夜の睡眠時はもちろん、仮眠のときも外す必要があります。
終日装用コンタクトレンズは、使い捨てタイプや長期利用タイプといった多くの種類がありますが、連続装用の承認を受けた商品以外は連続装用ができません。「連続装用」と「終日装用」は別物と覚えておきましょう。
コンタクトの疑問・お困り事はアイシティにご相談ください
コンタクトレンズをつけたまま仮眠しがちの方や連続装用コンタクトレンズに買い替えを検討中の方は、眼科を受診する前にアイシティのお店にご相談ください。
コンタクトレンズのプロである「瞳のプロフェッショナル」が、お客様の悩みやご希望をお聞きして、理想のコンタクトレンズ探しをサポートします。
コンタクトレンズの装用シーンや利用目的を明確にしてから眼科を受診して、理想的なコンタクトライフをめざしましょう。
まとめ

コンタクトレンズを装用したまま仮眠するのはNGです。コンタクトレンズをつけたまま眠ってしまうと、目の酸素不足や乾燥を引き起こして目に負担がかかり、眼障害につながるリスクがあります。
コンタクトレンズをつけたまま眠ってしまって目に違和感があれば、早めに眼科を受診しましょう。
連続装用コンタクトレンズならつけたまま眠れますが、使用できるかどうかは眼科の処方(指示書等)で決まります。使用期間や使い方にも個人差があるため注意が必要です。
連続装用コンタクトレンズについて知りたい方や、コンタクトレンズに疑問がある方は、アイシティのお店に足をお運びください。専門知識を持った「瞳のプロフェッショナル」がお客様に合ったコンタクトレンズ選びをサポートします。