# コンタクト基礎知識
遠近両用コンタクトレンズのメリット・デメリットと特徴を解説
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公開日│2023.12.29

40代頃から多くの方が悩まされるのが老眼による手元の見えにくさです。「読書中につい本を遠くへ離してしまう」「スマホの小さな文字が読みづらい」といった悩みがあるなら、遠近両用コンタクトレンズを検討してみませんか。
この記事では、遠近両用コンタクトレンズの仕組みや種類、メリット・デメリットを解説します。コンタクトレンズをお得に、スムーズに購入する方法も紹介します。
こんな方には遠近両用コンタクトレンズがおすすめ!

遠近両用コンタクトレンズが気になるものの、「まだ早い?」「いつから始めれば良い?」と悩む方もいるのではないでしょうか。ここでは、遠近両用コンタクトレンズがどのような方におすすめなのかを解説します。まずは、3つのチェックポイントで目の状態を確認しましょう。
遠近両用コンタクトの3つのチェックポイント
遠近両用コンタクトレンズを使い始める前に、まずは以下の3つの症状をチェックしましょう。
- 近くにピントが合いにくい
- スマホや本の文字が読みにくく、目から離して見てしまう
- 薄暗い場所で文字が読みにくい
上記に当てはまるものがあれば、老眼が始まっている可能性があります。老眼は、若いときと比べて水晶体を膨らませる機能が衰え、近くにピントを合わせるための調節力が不足した状態です。
個人差はありますが、40歳を過ぎた頃から近くが見えにくくなる方が多いといわれています。
老眼初期からも使える
遠近両用コンタクトレンズは近くも遠くも見えやすくなるため、老眼初期の方におすすめです。種類も多く、幅広い年齢の方が使用しています。老眼初期に遠近両用コンタクトレンズを使い始めても、進行が早まることはありません。
老眼と間違えやすい症状に「遠視」があります。遠視は屈折異常の一種で、遠くも近くも同じように目のピント調整力を働かせてしまう状態です。どちらも近くが見えにくくなりますが、原因は全く違います。
老眼の原因は、年齢を重ねたことによるピント調整機能の衰えです。遠視の方だけでなく、近視や乱視、正視の方も老眼になり得ます。
遠近両用コンタクトレンズの仕組みを知ろう
遠近両用コンタクトレンズとは、遠くを見る度数と近くを見る度数の両方を配置したレンズです。1枚のレンズで、手元から遠くまで見やすくなります。(※見え方には個人差があります)
いくつかタイプがありますが、現在は「同時視タイプ」が主流です。同時視タイプは、遠くを見る度数(遠用部)と近くを見る度数(近用部)が同心円状に分布したレンズで、レンズによっては中間を見る度数(中間部)も含まれます。
遠近両用コンタクトレンズのメリット・デメリット

遠近両用コンタクトレンズは、大人の目の悩みに有効な選択肢のひとつです。長年コンタクトレンズを使っている方も、遠近両用タイプに変えることで近くが見やすくなります。一方、コンタクトレンズを使ったことがない方は、見え方がイメージしにくいのではないでしょうか。ここでは、遠近両用コンタクトレンズのメリットとデメリットを解説します。
【メリット】レンズの遠用部と近用部の境目がない
遠近両用眼鏡は、レンズ上部に遠くを見る度数、下部に近くを見る度数を配置するのが一般的です。度数が異なる上下のレンズの境目では「収差」という現象が起こり、物がゆがんで見えたり、実際の位置とずれて見えたりすることがあります。
一方、遠近両用コンタクトレンズは、遠用部と中間部、近用部の境目がありません。度数が連続的に変化するように配置したレンズを目に直接のせて使うため、収差が少なく自然な視界を得られるのがメリットです。
【メリット】老眼でも自然に見えやすくなる
遠近両用コンタクトレンズは、遠くを見る度数と近くを見る度数を同心円状に配置することで、ピントの合う部分を広げています。さらに、脳の働きを利用して、遠くにも近くにも自然にピントを合わせられるのがメリットです。
手元にピントが合えば、細かい文字が読みやすくなったりメイクしやすくなったりと、日常生活がより快適になります。
【デメリット】暗いと遠くが見えにくいことも
遠近両用コンタクトレンズのデメリットは、暗い場所では遠くが少し見にくくなることです。多くの遠近両用コンタクトレンズは、中心部に遠くを見る度数、周辺部に近くを見る度数を配置しています。
暗い場所では瞳孔が開き、レンズ周辺部に配置した近用度数の部分も通して見るため、遠くが見にくいことがあります。
【デメリット】慣らし期間が必要
遠近両用コンタクトレンズは、慣れるまでに一定の期間が必要です。一般的にソフトレンズは1週間前後、ハードレンズは2週間前後で慣れます。
ただし、コンタクトレンズユーザーは、もっと短期間で慣れる方も少なくありません。老眼初期から遠近両用コンタクトレンズを使い始めると、見え方に慣れやすいといわれています。
遠近両用コンタクトのハードレンズとソフトレンズの違い

遠近両用コンタクトレンズには、ハードレンズとソフトレンズがあります。ここでは、それぞれの特徴とおすすめポイントをチェックしましょう。
なお、老眼の程度や目の状態によって適したコンタクトレンズは異なります。詳しくは眼科やアイシティにお尋ねください。
遠近両用のハードレンズ
遠近両用のハードコンタクトレンズは、角膜よりもサイズが小さく、硬いプラスチック素材でできています。光学性に優れ、老眼が進んでいる方や乱視の強い方、細かい文字まではっきり見たい方におすすめです。
なお、ハードレンズは角膜より小さいため、近くを見るにはコツがあります。顎を引かずに視線だけ下げて「下目遣い」にすると、レンズが少し上にずれて近くがよく見えます。
遠近両用のソフトレンズ
遠近両用のソフトコンタクトレンズには長期使用タイプと使い捨てタイプがあります。角膜よりサイズが大きく、柔らかいプラスチック素材でできているのが特徴です。瞳孔部分に遠用から近用までの度数が全て収まるように設計されており、近くを見るときも視線を移動する必要はありません。
ハードレンズを使えない方や比較的初期の老眼の方にはソフトレンズがおすすめです。ずれたり外れたりしにくいため、スポーツをする方にも向いています。
アイシティにお任せ!遠近両用コンタクトのスムーズな購入フロー

遠近両用コンタクトレンズを検討している方は、眼科を受診する前にぜひアイシティへご来店ください。コンタクトレンズのプロ「瞳のプロフェッショナル」が、初めての遠近両用コンタクトレンズ選びをお手伝いします。
充実したアフターサービスもアイシティの強みです。ここでは、遠近両用コンタクトレンズのおすすめ購入フローを紹介します。
まずは"コンタクト専門店のプロに相談"が近道
自分にぴったりのコンタクトレンズを探すなら、眼科受診前にコンタクトレンズ専門店のプロに相談しましょう。
アイシティの「瞳のプロフェッショナル」にライフスタイルや予算に合うコンタクトレンズ選びをサポートしてもらい、自分に適したレンズを選んでから眼科を受診するとスムーズです。遠近両用コンタクトレンズの疑問や不安も、ぜひお気軽にご相談ください。
初回割引が受けられる「らくらくWeb登録」がお得
アイシティが初めての方は、初回限定の「らくらくWeb登録」をご活用ください。事前に登録するだけで初めてのお買い物がスムーズになり、割引価格でコンタクトレンズを購入できます。
詳しい内容や実施店舗は、以下のページからご確認ください。
購入前に眼科を受診して処方(指示書等)を受けよう
コンタクトレンズは高度管理医療機器に指定されており、購入には眼科の処方(指示書等)が必要です。
目に合わないコンタクトレンズは、眼障害につながる恐れがあります。目の健康を守るためにも、コンタクトレンズ購入前に必ず眼科を受診し、検査と処方(指示書等)を受けましょう。眼科受診の際は、忘れずに健康保険証をお持ちください。
充実のアフターサービスで安心のコンタクトライフを
「遠近両用コンタクトレンズを試してみたいけれど、合わなかったらどうしよう」と悩む方もいるのではないでしょうか。
アイシティでは、コンタクトレンズを安心してお使いいただけるように、長期利用タイプだけでなく使い捨てタイプのレンズにもアフターサービスをご用意しています。使い捨てコンタクトレンズの場合、開封後でも交換・返品が可能です。
アフターサービスが充実したアイシティで、遠近両用コンタクトレンズを始めてみませんか。
まとめ

遠近両用コンタクトレンズは、手元も遠くも自然に見えるのが特徴です。慣れるまで少し時間はかかりますが、見た目の印象を変えずに老眼を補正することで、日常のさまざまなシーンが快適になります。
遠近両用コンタクトレンズを購入する際は、眼科の処方(指示書等)が必要です。眼科受診の前には、ぜひアイシティのお店に足をお運びください。知識豊富な「瞳のプロフェッショナル」が、お客様にぴったりの遠近両用コンタクトレンズ選びをサポートします。